電子書籍とは?デジタルブックとの違いや目的別の作り方をプロが解説

「手持ちの冊子をデジタル化したいけれど、『Webサイトで誰でも見れるようにすべきか』『特定の相手にだけ配るべきか』、あるいは『形式は何が最適か』とお悩みではありませんか?」

冊子のデジタル化には、Amazon等で販売する「電子書籍」だけでなく、自社サイトや営業で活用する「デジタルブック(電子ブック)」など、目的によって最適な選択肢が異なります。

この記事では、電子書籍の基礎知識からフォーマットの選び方、具体的な作成方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1.目的別:デジタル化の3つの選択肢

冊子をデジタル化する方法は、大きく分けて3つのスタイルがあります。まずは、あなたの目的に最適なものはどれかを確認しましょう。

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 種類作成する目的メリットデメリット
電子書籍Amazon等での「販売」販売による収益・集客専用アプリ・端末が必要
デジタル
ブック
一般公開/社内共有/自社サイトでの販売/営業ツール修正が容易、アクセス解析可能閲覧環境により見え方が違う
紙の書籍リアル配布・保存用ネット不要、信頼性が高い印刷コスト、保管場所

2.各スタイルの技術的特徴とフォーマット

次に、それぞれの具体的な中身(フォーマットやできること)の違いです。

種類 特徴・できること標準化された
フォーマット
電子書籍紙媒体で発行されていた本を電子データ化したもの。リフロー型なら文字サイズの変更も自由自在。ePub PDF AZW MOBI .book
デジタル
ブック
本をめくるような操作感。ブラウザで開き、リンクや動画、解析機能も充実。インターネット上で資料やカタログを閲覧できる。HTML
紙の書籍インターネットに抵抗がある層でも読める。目に優しく、書き込みも容易。A5, B5, A4等の定型

3. 電子書籍のフォーマットと閲覧ソフト

作成したい冊子の内容に合わせて、最適なフォーマットを選択しましょう。

  • ePub(イーパブ):【小説・実用書に最適】 世界標準の形式。端末に合わせて文字サイズが変わる「リフロー型」が選べるため、スマホでも快適に読めます。
  • PDF:【カタログ・図解・マンガに最適】 レイアウトが崩れない形式。固定デザインを維持できますが、スマホでは拡大操作が必要です。
  • AZW / MOBI:【Amazon販売に必須】 Kindle専用の形式。Amazonプラットフォームでの出版をメインにする場合に選ばれます。
  • .book(ドットブック):【国内書籍に強い】 ボイジャー社が提唱する、日本語の縦書き表現に優れた日本独自の形式です。

[ヒント] 閲覧ソフトについて 作成したデータを確認するには、Apple Books、Amazon Kindle、kinoppyなどの閲覧ソフト(リーダー)が必要です。実際に自分の端末でどう見えるか、一度テストすることをおすすめします。

電子書籍を作成したい本のジャンルや、本で伝えたい内容に合わせてフォーマットを選ぶとより読者に内容が伝わりやすくなるでしょう。

4. 電子書籍作成が注目される背景

インプレス総合研究所の『電子書籍ビジネス調査報告書2025』によると、2024年度の国内電子書籍市場規模は6,703億円(前年度比3.9%増)に達しました。今後も成長は続き、2029年度には8,000億円弱の市場になると予測されています。

出典:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2025」

一方で、ユーザーの利用実態には以下の特徴があります。

  • 「有料利用」は落ち着き、一般化へ
    コロナ禍のピークを過ぎ、有料利用率は約17.8%と微減傾向にありますが、これは電子書籍が「特別なもの」から「日常的な選択肢」へと定着したためと考えられます。
  • 若年層の圧倒的な利用率
    無料利用を含めると、20代〜30代の女性では約3割以上が日常的に電子書籍に触れています。
  • 「縦スクロール(Webtoon)」や「オーディオブック」の台頭
    従来の「本」の形式だけでなく、スマホに特化した新しい読み方や、耳で聴く読書も急速に普及しています。


出典:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2025」

これらのデータから、冊子のデジタル化は単なる「紙の代わり」ではなく、スマホ中心の生活を送るターゲット層へ確実に情報を届けるための、ビジネスにおいて避けて通れない戦略と言えます。

5. 電子書籍・デジタルブックの作り方

自分でソフト・アプリを利用する(セルフ制作)

コストを抑えたい場合に最適です。

  • Canva:デザイン性の高いPDFや簡易的な電子書籍を直感的に作成できます。
  • Word / 一太郎:文章主体の冊子をePub化するのに向いています。

制作サービスを利用する(プロへ依頼)

「プロのクオリティで仕上げたい」「複雑な設定がわからない」という場合は、代行サービスが確実です。

6.自社サイトで活用するなら「デジタルブック」がおすすめ

電子書籍販売サイトでの販売ではなく自社サイトでの販売を目的とするか、「販売」ではなく「自社サイトでの公開」や「営業での活用」が目的なら、デジタルブックを作成するのがおすすめです。

デジタルブック作成ツールを使う

デジタルブック作成ツールにはPCにインストールして使用するソフトウェア型のツールと、ブラウザで作成ができるクラウド型のツールがあります。

株式会社ビーガルでは、2stepでコンテンツを配信・公開できるクラウド型ツール「Wisebook」を提供しております。専門知識がなくても、PDFから簡単にデジタルブックを作成・運用することが可能です。

デジタルブック制作代行サービスを使う

デジタルブック作成代行サービスとはPDFデータを業者に送付するとホームページに掲載するデジタルブックを作成してもらえるサービスのことです。

外注費用がかかり、内容の更新や修正の自由度は下がるものの、時間や手間をかけずに作成できるため、1冊だけ作成したい場合やあまり内容を更新しなくてもよい場合に利用するとメリットが大きいでしょう。

株式会社ビーガルでもeCataというサービスを提供しています。

eCataはデータ入稿完了後最短1週間という短納期が特徴で、納品までは次のような流れです。

  1. お見積りフォーム・電話・メールのいずれかから申し込み
  2. データ入稿チェック
  3. 電子書籍作成・動作確認
  4. 修正・再確認
  5. データ納品

※請求書は納品完了後に送付し、納品月の翌末までに当社指定の銀行の口座に代金を振り込む形となります。

デジタルブックの内容が決まっており、早急に出版したいけれどソフトやアプリを1から学ぶ時間はないという方は、ぜひeCataをご利用ください。

電子ブック制作代行|高品質&低価格、短納期で実績豊富なeCata

7. まとめ

スマホで本を読む人

冊子のデジタル化に正解はありません。「誰に、どう届けるか」によって最適な形は決まります。自社のニーズに合った方法を選び、紙の資産を有効に活用していきましょう。